10月31日放送の「岡村洋一のシネマストリート」かわさきFM で特集したドキュメンタリー映画「Yokosuka 1953」
非常に素晴らしい映画でした!
アメリカに住むシャーナさんという女性から、1通のFacebookメッセージが、木川剛志さんの元に送られて来たことが始まりでした。
シャーナさんの母バーバラさんは、アメリカ人の父と、日本人の母を持つ混血児。木川洋子という名前で、5歳の時に養子縁組でアメリカに渡った。
シャーナさんは、お母さんの親族を探すために、木川という名前の日本人に、片っ端からメッセージを送ったのだそうです。
木川剛志さんは、もちろん親族でなかったけれど、元々研究者として戦後の混乱期の時代に興味を持っていた。
そこから、バーバラさんのお母さんを探す旅が始まっていきます。
撮影者側の意図や演出がほとんどなく、ただひたすらバーバラさんの気持ちに寄り添いながら紡がれていくストーリー。
それはまさに奇跡の連続です。
本当に辛い経験をたくさんながら生きて来たであろうバーバラさんなのに、誰を恨むこともない、温かく優しい人柄。その美しさに心を打たれます。
バーバラさんも、撮影している木川監督の眼差しも、そして登場する全ての方々が、本当に優しい思いやりに満ちています。
ドキュメンタリー映画の面白さは、まったく予想もしないような展開が起こっていくこと。
それはまさに、人知を超えたとしか言いようがありません。
たった1通のFacebookメッセージが、バーバラさん、そして木川監督の人生を大きく変えていく。
たくさんの人たちの思いやりや優しさによって、バーバラさんの大きな心の穴が徐々に埋まっていく様子は、それが全くのリアルであるだけに、訴えかける力が強いのでしょう。
魂をわしづかみにされたようで、見終わってしばらく、放心状態に陥ってしまいました。
未だほとんど知られていない、戦争によって辛い経験を強いられた、基地の街に住む女性と幼い命の物語。
ぜひ多くの方に観ていただきたい映画だと感じます。
2022年11月5日より、全国順次公開です。
Yokosuka 1953 ホームページ
https://yokosuka1953.com/
プロデューサーの上原三由樹さん、メインパーソナリティーの岡村洋一さんと。
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